皆さんこんにちは、モモです♪
今回は「戦国スカッとばなし」と題しまして、戦国武将のスカッとするエピソードを3つご紹介します。
当時は主君に仕えたら、主君の言うことは「ぜったーい!」なわけです。
怪しまれては、謀反人扱いで殺されかねないですからね!
言い方にも言葉にも態度にも気を使ったことでしょう。
また主君が全て有能な人物とは限りません。
無能な上司に困ってしまうこともありますよね。
言いたいことがあっても言えない、日々我慢しているあなたへ。
あなたの代わりに戦国武将がきっと、スカッとさせてくれます。
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可児才蔵のスカッと
可児才蔵(かにさいぞう)は槍の使い手で、とても強く当時から人気の武将です。
敵の首を討ち取った際には、首が多くて持ちきれないため、目印として口に笹を入れていたことから「笹の才蔵」と呼ばれるように。
そんな才蔵のスカッとエピソードからご紹介。
才蔵が豊臣秀次に仕えていたときのこと…。
小牧・長久手の戦い(豊臣秀吉VS織田信雄・徳川家康)にて、豊臣の動きに勘付いた徳川が、豊臣軍を囲もうとしていました。
才蔵はこれに気づいたため、秀次のもとへ引き返します。
今すぐ撤退しましょう。
早く前線に戻って戦え〜い!
このように何度も秀次に掛け合うものの、才蔵の意見に聞く耳を持たず…。
主君に「クソくらえ」(一応敬語)と言い放って、才蔵は一人で退陣しました。
このあとは才蔵の言った通り、秀次の軍は徳川により惨敗。
秀次は命からがらで、必死に歩いて逃げるハメになりました。
なんとその道中のこと、秀次は悠々と馬に乗った才蔵と出くわしたのです!(←こんなことあるんだね)
「雨の日に傘が必要なように、撤退するときには馬が必須である」ということですね。
そう言って主を見限り、才蔵は馬で走り去りました。
もちろん秀次は“激おこ”でしたが、才蔵はこのあと福島正則に仕え、生涯を捧げることになります。
才蔵さんにとっては良いターニングポイントになりましたね!
雇い主に「クソくらえ」とさらりと言える才蔵さんにスカッとでした。
たとえ思ったとしても言えないですよね(笑)
竹内半兵衛のスカッと
竹中半兵衛(たけなかはんべえ)は豊臣秀吉に仕え、黒田官兵衛とともに「両兵衛」として有名な“軍師”です。
その見た目はまるで婦人のようであったといいます。
女性のように綺麗な顔の武将だったのでしょうね。
現代ではイケメンとされる男性をイメージしてしまいますね。
そんな半兵衛ですが、最初は美濃の斎藤龍興に仕えていました。
半兵衛は真面目な性格で、龍興の家臣として様々な助言をするも、聞き入れてもらえませんでした。
なぜなら斎藤龍興は政治に無関心。
さらに女や酒にうつつをぬかし、毎日遊びほうけていたからです。
政(まつりごと)?
織田とか怖いしもう知ら〜ん!
こんな調子の龍興ですから、半兵衛の言葉など耳障りなわけで…。
龍興に合わせてくれる斎藤飛騨守(さいとうひだのかみ)などの家臣を大切にしていました。
しかし飛騨守ら龍興お気に入りの家臣は、日頃から半兵衛をいじめていたのです。
そんなある日のこと…。
半兵衛が稲葉山城から帰るとき、櫓(やぐら)の上から声が聞こえてきました。
きっとこんな感じの悪口を言われてたのでしょう。
いつものことだとスルーしようとしたとき、なんと半兵衛に“おしっこ”をかけてきたのです!
おしっこをかけられた半兵衛はこの場ではグッと堪えました。
数日後…。
半兵衛はわずか数十名で稲葉山城を攻め、まず飛騨守を斬り殺し、城を乗っ取ってしまいました。
龍興はというと、城を捨てて逃げてしまいます。
主君に目を覚まして欲しかったのだが、ふむ…難しそうだな。
あ、皆は決して真似しないように。
その後半兵衛はしばらく隠居生活をしていました。
しかし稲葉山城の件を聞いた織田信長の猛アプローチにより、秀吉の家臣として織田家に仕えることになります。
「普段おとなしい人ほど、怒らせると怖い」ということでしょうか。
半兵衛さんにとって、軍師として活躍できる主君に出会えるきっかけになりました。
いや〜めちゃくちゃ大胆な仕返しでしたね。
まぁおしっこかけられて、黙ってはいられないですよね…(笑)
(…しかしながら櫓の上から、歩いてる人に立ち小便って、ねらい定めるの上手くない?)
水野勝成のスカッと
水野勝成という武将をご存知でしょうか?
知名度は低いかもしれませんが、勝成は徳川家康の「いとこ」になります。
また徳川四天王が一人、井伊直政と競い合うほどの武勇も持ち合わせている、最強の戦国武将です。
十六歳の頃から敵の首をたくさん討ち取り、織田信長から感状をもらったほど。
そんな勝成が十九歳のときのことです。
天正壬午の乱(てんしょうじんごのらん)に参戦した際の、黒駒の戦いにて、北条軍が一万の兵で徳川を攻めてきました。
徳川軍は二千ほどの兵だったため状況は劣勢。
勝成は鳥居元忠たちと一緒の軍にいました。
今か今かと出陣の合図を勝成が待っているところに、やっと知らせがきます。
今すぐ行くぞぉー!
なぜか鳥居元忠は勝成に出陣を知らせずに、先に行ってしまっていたのです。
自分の上司が手柄を立てるため、抜け駆けしていたらあなたならどうしますか?
勝成の場合は、すぐさま鳥居の元へ行きました。
抜け駆けするなんて卑怯なり!
俺は俺の才覚で戦うことにしたんで。
お前らぁ出陣だー!
鳥居の意図は分かりませんが、少なくとも勝成は「抜け駆けされた」と感じたようですね。
そしてブチギレた勝成は、鳥居より先に敵兵一万の軍勢の中に、少数の兵だけ連れて飛び込んでいきました。
暴れまくってやるぜ!
不利な状況の中でしたが、最終的になんと三百もの首を討ち取ったのです。
さらにその首を並べて見せたことにより、北条勢の士気は下がり、見事打ち破ることができました。
(勝成からすると)抜け駆けした上司に啖呵(たんか)を切ったうえに、言葉通りにやってのけて見せました。
「もう指図されてもやりませんので、私は自分の才能を信じて仕事します。」
なんて会社で言った日には、氷河期並みに場が凍りつくことでしょう。
夏はちょうどいいかもしれませんね。
…嘘です。
破天荒な勝成にスカッとでした。
まとめ
今回のまとめは以下の通りです。
- 可児才蔵
雇い主が自分のアドバイスに聞く耳持たないから「クソくらえ」
敗走しているとき、雇い主に「馬よこせ」と言われるも、「自分も必要だから」と言って馬で去る。
- 竹中半兵衛
主君は酒と女に溺れ、同僚にはいじめられ、おしっこまでかけられる。
おしっこをかけられた数日後には城を乗っ取り、いじめたヤツを殺し、主君を追い出した。
- 水野勝成
出陣を待っていたのに、自分に内緒でセンパイが先に単独で出陣していた。
「抜け駆けするな」とセンパイにブチギレ、さらに「もう命令とか聞かないし、俺の才覚で戦う」と啖呵をきる。
そして少数の兵を連れ、単独で敵陣に突っ込み、多くの首をとり見事勝利する。
皆さまは誰のエピソードが一番スカッとしましたか?
また日々言いたいと思っていたことを、かわりに言ってくれた武将はいましたでしょうか。
半兵衛さんも言ってましたが、良い子の皆さまは決してマネをしてはいけませんよ(笑)