「古事記」という言葉を聞いたことがある人は手をあげてください!
たぶん授業中寝てなかった90%くらいの人は、心の中で手をあげてくれたのではないでしょうか。
いやでも寝てた私でも聞いたことあるので、もしかするとほぼ100%かもしれないですね。
ですが私は疑問があるんです。
「なぜ古事記の中身を授業でやらないのか?」
「古事記・日本書紀」というワードが出てきたかと思いきや通り過ぎちゃいますよね!
あれ、なんで!?(笑)
古事記は日本の神話であり、宇宙・日本の始まりのお話しです。
ギリシャ神話など世界の神話をなんとなく知ってるのに、自国の神話を知らないなんてもったいない!
今回は古事記の本当に最初の部分「天地開闢(てんちかいびゃく)」宇宙の始まりの神様をご紹介します。
造化三神
造化三神(ぞうかさんしん)とは、宇宙に初めて姿を現した三柱の神様のことを総称した呼び方です。
ちなみに神様を数えるときは、一人二人ではなく「柱(はしら)」を使いますので、一柱二柱と数えます。
造化三神
天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)
高御産巣日神(タカミムスヒノカミ)
神産巣日神 (カミムスヒノカミ)
こちらの造化三神のなかで一番最初に現れた神様こそが•••
天之御中主神
天地が開けたとき、高天原(たかまのはら)に最初に現れました。
宇宙の始まりであり、宇宙の中心の神様であり、最高神であるのがアメノミナカヌシ様。
最近では日本の億万長者の斎藤一人さんがお話し下さった、アメノミナカヌシ様の言霊が有名ですよね。
知らない人はぜひ調べてみてください!
アメノミナカヌシ様は最初に現れた場面以外は古事記には登場しません。
ちなみに高天原とは神様が住む場所で、天界のような解釈です。
古事記では高天原と、ここ地上界を神様が行き来します。
高御産巣日神
アメノミナカヌシ様の次に現れたのが、タカミムスヒノカミ。
万物生成の神様です。
古事記ではオオクニヌシが治める葦原中国にいる、荒ぶる神々を鎮めるため国を譲ってもらおうと、タカミムスヒノカミとアマテラス大神が協力します。
※葦原中国(あしはらのなかつくに)•••地上界
物語の途中で名前が、「高御産巣日神」から「高木神」に変わりますが、同じ神様です。
古事記では急なネームチェンジが多々あります•••。
神産巣日神
タカミムスヒノカミの次に現れましたのは、カミムスヒノカミ。
同様に万物生成の神様です。
古事記では兄たちに妬まれ殺されたオオクニヌシを、カミムスヒノカミは生き返らせました。
またカミムスヒノカミは女神であるという説もあります。
別天つ神
別天つ神(ことあまつかみ)とは造化三神に加えて、その後に現れた二柱の神様を合わせた、五柱の神様の総称です。
別天つ神
天之御中主神
高御産巣日神
神産巣日神
宇摩志阿斯訶備比古遅神(ウマシアシカビヒコジノカミ)
天之常立神(アメノトコタチノカミ)
その後に再び登場する神様もいますが、最初の現れるこの場面では別天つ神の五柱とも、現れてすぐに姿を隠されます。
ここまで登場される神様は全てひとり神です。
宇摩志阿斯訶備比古遅神
カミムスヒノカミの次に現れたのは、ウマシアシカビヒコジノカミです。
まだ世界が水に浮かぶ脂のように、クラゲみたいに漂っていたとき、葦(あし)という植物の新芽のように伸びるものから成った神様。
天之常立神
五番目に生成されたのは、アメノトコタチノカミ。
天の土台を象徴する神様といわれています。(諸説あり)
神世七代
神世七代(かみよななよ)とは、別天つ神の後に生成された神々です。
ここから男女の対(つい)の神様が登場します。
男女ペアの神様は二柱で一代としますので、神様は十二柱いらっしゃいます。
神世七代
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国之常立神(クニノトコタチノカミ)
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豊雲野神(トヨクモノカミ)
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宇比地邇神 : 須比智邇神
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角杙神 : 活杙神
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意富斗能地神 : 大斗乃弁神
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於母陀流神 : 阿夜訶志古泥神
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伊邪那岐神 : 伊邪那美神
まとめ
今回は日本の神話・古事記の最初の部分の、「造化三神・別天つ神・神世七代」と呼ばれる神様たちをご紹介しました。
古事記では神様の呼び方や名前自体が突然変わったりします。
ストーリーも「なんでそうなるの!?」みたいな展開が多々ありますが、それも含めて古事記の魅力だと思います。
神世七代の最後に、イザナギとイザナミが出てきましたね!
ここから物語は始まっていきます。