「軍神」「越後の龍」と称された最強の戦国武将、上杉謙信。
内乱が続き不安定だった越後国を統一し、国のために尽力しました。
また信心深く「義」を重んじていました。
今回はそんな上杉謙信が使用した兜の意味、愛刀の名前の由来から、毘沙門天のエピソードまでご紹介いたします。
上杉謙信が好きな人はぜひ見ていってください♪
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上杉謙信:兜(かぶと)
兜の前立てには、その武将の思いが込められていて、個性豊かなものが多いです。
上杉謙信の兜は見た目もかっこいいですよね!
前立ては、日輪と三日月(太陽と月)がモチーフ。
このモチーフは妙見信仰(みょうけんしんこう)から由来しています。
日本では“軍神”として信仰された「摩利支天(まりしてん)」という仏教の守護神を表しています。
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上杉謙信:愛刀
近年の刀剣ブームはすごいですよね!
たくさんの刀を所持していた謙信公も、ある意味刀剣マニアだったのかもしれませんね。
今回は上杉謙信の愛刀として知られる数ある刀の中から、三振りをご紹介します♪
姫鶴一文字(ひめつるいちもんじ)
所蔵 | 米沢市上杉博物館 |
刀工 | 備前国一文字派 |
種別 | 重要文化財 |
上杉謙信の刀で一番有名といってもいいのではないでしょうか。
姫鶴一文字は鎌倉時代に作られました。
ー名前の由来ー
あるときこの美しい刀を手に入れた謙信公。
そう思った謙信公は、研ぎ師に磨上げ(すりあげ)を依頼します。
※磨上げとは、刀を短くすることを意味します。
そして刀は家臣から研ぎ師の元へ。
その夜に研ぎ師は不思議な夢をみました。
美しい女性が泣きながら「切らないで、切らないで•••」と何度もお願いしてきたのです。
研ぎ師が女性に名を尋ねると、「鶴」であると答えました。
この不思議な夢を二日連続でみたので、謙信公の家臣に相談したところ、この家臣も同じ夢をみたそうです。
上杉謙信に一連の話を伝えると、刀の磨上げは中止になりました。
この逸話が由来で姫鶴一文字と呼ばれるように。
※刀の刃紋が鶴の羽のようだからという説もあります。
やはり刀工の魂込められた刀には、何か不思議な力が宿るのでしょうか。
この逸話がもとで、現代まで姿をかえずに受け継がれてきたのですね。
そう思うと神秘的に感じます。
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山鳥毛一文字(さんちょうもういちもんじ)
所蔵 | 備前長船刀剣博物館 |
刀工 | 福岡一文字派 |
種別 | 国宝 |
山鳥毛は「やまとりげ」や「さんしょうもう」とも読みます。
今“アツイ”刀ですよね!
現代ではもともと個人が所有していた山鳥毛。
これを刀の産地だった岡山県瀬戸内市がクラウドファンディングで寄付を募り、2020年に5億円で買い取りました。
次回の展示は令和3年の夏以降を予定しているとのことです。
ー名前の由来ー
刃紋が•••
-
山が燃えているようだから。
-
夕やけの山の景色に似ているから。
-
山鳥の羽が並んでいるようだから。
このように諸説あります。
個人的には夕やけの山に似てるように見えますが、皆さんは何に見えますか?
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小豆長光(あずきながみつ)
所蔵 | 現存不明 |
刀工 | 備前国長船派:長光 |
種別 | なし |
上杉謙信が刀で切りかかり、武田信玄が軍配で受け止める有名な一騎討ち。
この時の刀が小豆長光だといわれています。
ー名前の由来ー
この刀はもともと百姓が持っていました。
あるとき帯刀した百姓が持っていた小豆袋がほつれ、小豆がこぼれていたといいます。
こぼれた小豆が、割れた鞘のところに落ちて、鞘から覗いていた刀にあたりました。
するとその刀にあたった小豆が綺麗に割れたそうです。
これを見ていた上杉の家臣が「この切れ味は名刀に違いない!」として百姓から買い上げ、上杉謙信に献上しました。
諸説ありますがこれが由来だといわれています。
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我を毘沙門天と思え
「我を毘沙門天と思え」この言葉は上杉謙信の名言の一つとして有名ですね。
上杉謙信は「自身を毘沙門天の生まれ変わり」だと信じていて、家臣に放った名言です。
春日山城内に毘沙門堂を建てるほど熱心に信仰していました。
また戦の際の旗にも「毘」の文字を使用。
金運や勝負運などを司るといわれています。
毘沙門天にまつわるこんな逸話もあります。
上杉謙信が戦から帰城し、毘沙門堂へ行くと、床に泥の足跡がついていました。
その足跡を辿っていくと、なんと「毘沙門天像」に辿り着いたそうです。
毘沙門天像の足にも泥がついていて、これを見た謙信は
そう言って大喜びしたそうです。
このことから上杉家では「泥足毘沙門天」と呼ぶようになりました。
毘沙門天は上杉謙信の心のよりどころだったのでしょうね。
まとめ
今回のご紹介したのは以下の通りです。
ー上杉謙信:兜ー
⚫︎摩利支天を表す「日輪と三日月」
ー上杉謙信:愛刀ー
⚫︎姫鶴一文字
⚫︎山鳥毛
⚫︎小豆長光
ー上杉謙信:信仰ー
⚫︎泥足毘沙門天
謙信公が愛した物や使用した物に、それぞれ思いや逸話があっておもしろいですね!
やはり節々に信仰心のあつさを感じました。